研究課題/領域番号 |
17K16437
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
八木 雅史 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (40737491)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 粒子線治療 / 炭素線生物学的効果 / 医学物理(学) |
研究成果の概要 |
本研究では炭素線の生物学的効果の組織特異性の基礎データを取得し、これまでに十分に明らかにされていない炭素線の生物学的効果の細胞種依存性を解明し、細胞種に応じた生物学的効果を考慮した炭素線線量計算に展開するための基盤となる研究を行った。本研究の結果から炭素線の生物学的効果の細胞種依存性が無視できない程度に大きく、腫瘍細胞と正常細胞で生物学的効果が大きく異なることが確認できた。従って炭素線治療による生物学的効果は正常組織と腫瘍組織と分けて評価するべきであり、炭素線治療計画においてもそれぞれの組織毎に線量を最適化する必要があると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭素線の生物学的効果は全ての腫瘍に対して、1つの特定の癌細胞の生物学的効果のみが反映されている。しかし、炭素線の生物学的効果は腫瘍の種類によって異なることが示唆されている。炭素線の生物学的効果の組織による違いを示すことで、個々の組織に適した過不足のない炭素線治療を行うことができ、炭素線治療の更なる腫瘍制御率の向上及び有害事象発生率の低下が期待できる。
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