研究課題/領域番号 |
17K16482
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山田 祥岳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60383791)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | CT / computed tomography / 立位 / 座位 / 呼吸器 / 胸部 / 肺 / 循環器 |
研究成果の概要 |
新たな診断機器である立位(座位)胸部CTが、日常臨床検査として施行可能であることを確認した。 無症状ボランティアにおいて、臥位と比較して立位で、両側全肺体積・両側肺上葉体積・両側肺下葉体積は有意に大きく、さらに肺下葉においてその違いが大きいことが明らかとなった。一方で右肺中葉は、臥位と立位で体積が変わらないことが分かった。慢性閉塞性肺疾患においては、肺上葉・下葉については立位の方が臥位より体積が大きい一方、中葉については立位の方が臥位より体積が小さいことが明らかとなった。 また、立位CTでの全肺体積は、臥位CTでの全肺体積と比較して、呼吸機能検査での全肺気量の値に、より近いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の通常のCTは臥位で撮影するため、ヒトの日常生活の状態(立位/座位)を3次元的に画像化できていなかった。 新たな診断機器である立位CTを用いた本研究により、無症状ボランティアにおいても胸部疾患においても、立位と臥位で解剖学的構造はかなり異なることが明らかとなった。本研究結果は、特に臥位と立位で症状の異なる疾患において、未解明の病態を解明するための基礎的データになると考えられる。また、立位CTの肺体積のデータは、ヒトの日常生活の肺の状態を反映しているため、肺葉切除術予定の肺癌患者における、術後肺機能のより正確な予測に役立つ可能性があり、適切な治療法選択に役立つ可能性がある。
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