研究課題/領域番号 |
17K16484
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
花田 剛士 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30571054)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 放射線治療 / 放射線計測 / 消滅γ線 / 陽電子生成 / モニタリング / 消滅ガンマ線 / 同時計数 |
研究成果の概要 |
高エネルギーX線による治療ビーム照射中で発生する陽電子が起因の消滅γ線放出作用を利用し、患者体内の線量投与領域情報を非侵襲で取得可能な、リアルタイムによるモニタリング計測の技術を構築することを目的とした。製作した計測装置による単一検出器の実測定では、治療ビーム照射中の大局的な信号の計測には成功したが、治療ビーム照射中の空間では大量のバックグランドが発生しコンタミネーションとして同時に計測されているため、治療ビームの照射対象に起因する消滅γ線とバックグランドの信号弁別が困難である課題があり、クリアできれば放射線治療中(ビーム照射中)の患者体内の線量投与領域を取得できる道が開かれると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外部照射による放射線治療では、治療ビーム照射中に標的領域に計画した線量が確実に投与されている事象を確認する手段が未だ存在せず、現在でも投与線量の過剰・過少照射事故が起きている現状がある。本研究計画で推進した計測技術は、成功すれば安全な線量投与が担保された次世代型の治療支援システムの基盤構築の一助となる。そして、外部放射線治療技術を抜本的に転換し、治療ビーム照射中にフィードバックをかけることで投与線量の精度向上や事故の未然防止等が可能になる道が開かれる。
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