研究課題/領域番号 |
17K16487
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
林 敏彦 東海大学, 医学部, 助教 (50780186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 血管内治療 / マイクロバルーンカテーテル / 永久液状塞栓物質 / NBCA / プラズマ技術 / フッ素添加ダイヤモンド系ナノ薄膜 / リピオドール |
研究成果の概要 |
本研究は難接着性を示すfluorinated diamond-like carbon (F-DLC) ナノ薄膜をマイクロバルーンカテーテル先端に被覆し,n-butyl-2-cyanoacrylate (NBCA) との接着抑制効果を有する新規マイクロバルーンカテーテルの開発を目指した.成膜条件を最適化することで,in vitroにおいてF-DLCナノ薄膜はpolyurethane (PU) に比べNBCAとの接着性の低下を示した.in vitroにおいて目標値には至らなかったものの,新規マイクロバルーンカテーテルと従来のバルーンカテーテルとの間に引張差を認め,接着性の低下が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管内治療で用いられる液状永久塞栓物質の一つであるn-butyl-2-cyanoacrylate (NBCA) は強力な止血効果が得られる一方で,NBCA注入時直ちにカテーテルを抜去しなければならないことや塞栓範囲が一定しないなどの理由から術者に熟練した技術が求められる.NBCAに固着しないマイクロバルーンカテーテルが開発されることで塞栓範囲のコントロールを容易にし,カテーテルの血管内での固着に起因する医原性合併症を予防し得る.
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