研究課題/領域番号 |
17K16488
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
石橋 直也 日本大学, 医学部, 准教授 (40649331)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 抗がん剤結合PIポリアミド / 放射線増感剤 / 放射線治療 / 放射線治療生物学 |
研究成果の概要 |
放射線増感効果が知られている既存の抗がん剤シスプラチン類似化合物である白金錯体 (Pt) をPIポリアミドに結合させたPIP-Ptを複数合成した。合成したPIP-Ptの31Hおよび31-Meを1pMから10nM の範囲で腫瘍細胞に投与し1Gyから10Gyの範囲のX線を照射した。放射線増感効果はWST法による細胞生存率の評価とColony formation assayによるコロニー形成能力の評価により確認した。WST法およびColony formation assayにおいて化合物非投与群と比べ生細胞数の減少が認める傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療の効果を高める放射線増感剤は、腫瘍細胞への選択性・特異性の低さや細胞毒性による副作用の問題から一般的に臨床応用されているものはない。本研究では、核DNAに配列特異的に結合する性質を持つPIポリアミド分子に対し、既存の抗がん剤である白金製剤cisplatinの類似白金錯体 (Pt) を結合したPIP-Ptを合成し、放射線照射による核DNA損傷を低濃度で効率的に増強させる放射線増感剤の開発を試みた。 PtをPIポリアミドと結合させることにより放射線による効率的な核DNA損傷を引き起こした可能性がある。
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