研究課題/領域番号 |
17K16498
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
稲葉 浩二 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00604646)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 放射線治療 / 小線源治療 / 不均質補正 / 放射線 / 癌 |
研究開始時の研究の概要 |
小線源治療において不均質補正の有無による線量分布の違いについて比較検討して報告する。また、不均質補正が必要な分野について引き続き臨床的また物理的な側面から検討をおこっていく。
|
研究成果の概要 |
当院で治療した症例のデータを用いて、不均質補正を考慮した線量分布を再計算し、不均質補正の有無による線量分布の差を解析した。乳癌術後照射や前立腺癌の組織内照射での不均質補正を考慮した解析を行い学会発表を行った。空気が含まれる領域の存在が、その差を大きくしていた。その他の領域でも検討を行い、例として婦人科癌のシリンダーアプリケータを使用した際も空気の領域がある場合には線量分布の差が生じる可能性があると思われた。 不均質補正の臨床応用には解決すべき課題(計算処理の効率化、線量検証の確立など)があるが、今回の研究で得られた基礎的なデータは将来の臨床応用の重要な基礎データになると思われる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小線源治療は1回線量が大きいため、正確な線量分布の評価が必要な領域である。今回当院で治療した症例のデータを使用して様々な領域で調査を行ったところ、不均質補正の有無により、特に空気を含む領域がある場合には、その差が大きくなることがわかった。そのため、正確なターゲットへの線量や、正常組織への影響を調べるために不均質補正の必要性が示唆された。 現時点では臨床応用にはまだ解決すべき課題があるが、今回おこなった様々な領域での不均質補正の基礎的な検討は将来の臨床応用にとって重要な基礎データになると思われる。
|