研究課題/領域番号 |
17K16551
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
益池 靖典 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20781701)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 食道扁平上皮癌 / 治療抵抗性 / マイトファジー / 低酸素 / ミトコンドリア / 食道癌 |
研究成果の概要 |
日本をはじめとする東アジア圏で罹患者数が多い食道扁平上皮癌について、一般に癌細胞が曝露されていると考えられる低酸素環境と、細胞の自浄機能の一つで2016年にノーベル医学・生理学賞を受賞したことで話題となったオートファジーとの関連性を調べる研究を実施した。大阪大学医学部附属病院消化器外科で手術を受けた食道癌患者159例の臨床切除検体について低酸素環境、オートファジーに関わる因子の発現を調べた。また、食道癌細胞を用いて、低酸素環境下でオートファジーに関わる因子が誘導されるか調べた。その結果、低酸素環境は細胞死などに関わるミトコンドリアに対するオートファジーを惹起している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、食道扁平上皮癌においては低酸素環境でのミトコンドリア選択的オートファジーが誘導されている可能性が示唆された。今後、低酸素環境を阻害する薬剤やミトコンドリア選択的オートファジーを阻害する薬剤の開発がすすめば、食道癌患者の予後を改善させることにつながると考えられる。また、低酸素環境はあらゆる他の癌種にも共通するものであることから、他癌種の治療開発においても同様に有用なエビデンスであり、全てのがんの死亡率の減少に大きく貢献することができる。
|