研究課題/領域番号 |
17K16554
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
有本 聡 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20778766)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 腹膜播種 / CD8+細胞 / milky spot / 胃癌 |
研究成果の概要 |
腹膜播種モデルマウス作成に着手した。腹腔内の免疫応答破綻のメカニズムを解明するために、経時的に進行が観察可能なモデルが望ましいと考えた。肉眼的に確認する以外に腹膜播種を確認する方法がないため、適切な細胞数、解析時期を決定するのに難渋した。BALB/cマウスに大腸癌細胞株であるMC-38を腹腔内投与し、経時的に安定して評価可能な系を確立した。大網内、腹腔内のT細胞の分布をフローサイトメトリーを用いて評価した。大網からリンパ球を抽出し評価する系が安定せず、T細胞の詳細な評価にまでは至らなかった。腹膜播種モデルで腹腔内のCD8 T細胞は腹膜播種の進行に関わらず、ほぼ一定の割合を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌腹膜播種成立には、大網を含む腹腔内の抗腫瘍免疫の破綻が大きな要因であると考えられる。抗腫瘍免疫破綻のメカニズムを明らかにすることは、新規治療開発の重要な鍵になる。これまで、病勢が進行する時期ごとに評価可能な、消化器癌の細胞株を用いた腹膜播種モデルは確立されていなかった。本研究ではこのモデルを確立し、腹腔内T細胞の評価が可能であった。大網内のT細胞の評価には抽出方法などの改善が必要であるが、今後のモデルマウスを用いた腹膜播種成立の免疫学的メカニズム解明の礎になったと考える。
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