研究課題/領域番号 |
17K16572
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
高山 洋臣 大分大学, 医学部, 客員研究員 (50733614)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / レクチン / 糖鎖プロファイリング / 脱分化 / 糖転移酵素 / 高マンノース型糖鎖 / MGAT1 / 分化度 |
研究成果の概要 |
肝細胞癌の同一腫瘍内における脱分化に関連する糖鎖変化および糖転移酵素について、手術切除標本を用いて解析した。レクチンマイクロアレイでNPA、Con A、GNA、Calsepaの4種類のレクチンについて、脱分化に伴う有意な発現上昇を認めた。すべて高マンノース型糖鎖に結合するレクチンであり、その糖鎖変換に関連する酵素であるMGAT1について免疫染色を行ったところ、脱分化に伴い発現の減少を認めた。また、MGAT1の低発現は肝内転移を増加させ、予後不良の傾向があった。肝細胞癌の脱分化には高マンノース型糖鎖の増加と関連があり、それにはMGAT1の発現変化が関連している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、同一腫瘍内で分化度の異なる成分を有する肝細胞癌について、発現する糖鎖変化を解析することで、脱分化に伴う糖鎖変化を明らかにした。高マンノース型糖鎖が脱分化に伴い増加していると考えられ、肝内転移や予後にも影響していることが示唆された。その糖鎖変化や関連する糖転移酵素の意義や機能解明までには至らなかったが、今後それらを明らかにすることで、脱分化メカニズムの解明や、脱分化制御による悪性化の制御、肝細胞癌の治療薬開発にも繋がると考えられた。
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