研究課題/領域番号 |
17K16611
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
澤田 徹 徳島大学, 病院, 特任助教 (60522258)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 呼吸器 / 肺癌 / 胸膜浸潤 / 共焦点レーザー内視鏡 / 自家蛍光 / センチネル |
研究成果の概要 |
肺癌の胸膜浸潤は術後病理診断により確定するが,術前・術中に診断できれば術式選択を含む治療方針決定に役立つ.共焦点レーザー内視鏡(Confocal Laser Endoscopy:CLE)が,肺癌の胸膜浸潤診断の精度向上に有用であるか検討を行った.CLEで正常胸膜を観察すると,臓側胸膜の外弾性膜に一致する微細な網目状構造を確認でき,胸膜浸潤部ではこの網目状構造の消失を認めた.胸膜変化を認める35例の肺癌手術症例を対象に,CLEで胸膜浸潤診断を行った.CLEを用いた胸膜浸潤診断は,感度100%,特異度93%,正診率75%であり,CLEは有用な手段と考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胸膜浸潤の診断は,術後の病理診断によって確定するが,術前または術中に診断できれば術式選択を含む治療方針決定のための有力な情報となる.従来の白色光における術中胸膜浸潤診断は術後最終病理結果を待たなければならないジレンマがあり,診断の精度向上は常に課題にあがる.今回,CLEを用いることで診断精度が向上することにより,今後術式を選択する際,より患者の有益である術式を選択することができる.
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