研究課題/領域番号 |
17K16631
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
阿部 英明 新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (80783331)
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研究協力者 |
棗田 学
岡田 正康
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | IDH / グリオーマ / 2-HG / ミトコンドリア / 免疫染色 / Glioma / 神経膠腫 |
研究成果の概要 |
悪性神経膠腫には、高率にイソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH)遺伝子変異を有し、同変異は2-ヒドロキシグルタル酸(2-HG)という代謝物を産生する事が腫瘍化の原因にと考えられている。しかし、IDH変異を有する悪性神経膠腫は予後良好である。2-HGの産生を抑制するIDH変異阻害剤が盛んに研究されているが、我々は2-HG は腫瘍細胞内ミトコンドリアにシャトルされ蓄積する事で、腫瘍細胞のミトコンドリア機能異常を来すと想定しており、2-HGを抑制することは腫瘍細胞に取ってはプラスに働く可能性がある。期間中には確信には迫れなかったが、新しい治療バラダイムをもたらす重要な研究と位置づけられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性神経膠腫は極めて予後不良な脳腫瘍で、未だ根本的治療法は編み出されていない。悪性神経膠腫に高頻度に認められるイソクエンサン脱水素(IDH)変異に対する阻害剤が開発されたが、臨床ではその有効性は証明されておらず、ある研究ではIDH阻害剤を投与した方が腫瘍の増殖が速くなる事さえ解っている。本研究ではIDH変異型悪性神経膠腫に対して何故、IDH阻害剤が無効なのかに迫った、大変意義深い研究である。
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