研究課題/領域番号 |
17K16653
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
緒方 敦之 佐賀大学, 医学部, 助教 (10404138)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 頸動脈 / 頸動脈狭窄 / ペリサイト / 脳血管障害 / 新生血管 / 出血 / プラーク / 頸動脈狭窄症 / プラーク内出血 |
研究成果の概要 |
頸動脈狭窄症の進行したプラーク内には新生血管が形成される。新生血管から出血を起こすと血管内腔へ血栓が進展し、脳梗塞(脳塞栓症)を発症する。また、プラーク内出血を有する病変は狭窄が高度でなくとも、脳塞栓症を来しやすいことから臨床上大きな問題である。これまでの報告では、必ずしも新生血管の数が多ければプラーク内出血が強いというわけではなかった。そこでプラーク内新生血管の脆弱性が出血に関与するのではないかと考えた。プラーク内出血が高度なものはペリサイトを有する新生血管が有意に少なく、新生血管ペリサイトの減少もしくは形成不全はプラーク内出血に関与している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特にプラーク内出血を有する病変は狭窄が高度でなくとも、脳塞栓症を来しやすいことから臨床上大きな問題である。頸動脈プラーク内出血と新生血管のペリサイトに着目した報告はこれまでなかった。本研究では、新生血管ペリサイトの減少もしくは形成不全はプラーク内出血に関与している可能性が示唆された。ペリサイトをターゲットとした治療によって、頸動脈プラーク内出血の制御が期待できる。このことはライフスタイルの変化や高齢化の影響によって、頸動脈狭窄症が増加している我が国において大変意義深いと考えられる。
|