研究課題/領域番号 |
17K16654
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山口 将 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (70712131)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 若返り / 脳梗塞 / 幹細胞移植 / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 動脈内投与 / preconditioning / 細胞治療 / 老化 |
研究成果の概要 |
低酸素刺激による幹細胞の若返り効果は認めなかった。脂肪由来幹細胞を用いて頸動脈的投与を行い、至適細胞数の検討を行った。SDラットを用いて一過性中大脳動脈閉塞モデルを作成し、脳梗塞発症翌日に経内頚動脈的にPBS(Control)、脂肪由来間葉系幹細胞(1万個;Low dose)、脂肪由来間葉系幹細胞(100万個;High dose)を投与。脳梗塞29日後にmNSSの中央値はControl群は6、High dose群は3、Low dose群は3.5であり、細胞投与群はControl群に比べ有意に神経学的改善を認めたが、High dose群はLow dose群に比べ有意な神経学的改善を認めなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞に対する幹細胞の自家移植を考慮した場合は幹細胞の老化による機能低下は問題となる。低酸素刺激による幹細胞の若返りは認めなかったが、今後NACやラパマイシンなどを使用し、若返りを行う研究は必要となる。また、脂肪由来間葉系幹細胞は骨髄間葉系幹細胞に比べ容易に採取可能であり、細胞の増加速度も速いといわれている。そのために今後、cell sourceとしては期待される。脂肪由来の幹細胞においても脳梗塞による幹細胞移植の効果は十分に認められた。至適投与条件の検討を行い、臨床応用へつなげていく必要がある。
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