研究課題
若手研究(B)
CKDモデルラットを用いてCKDによる骨質異常の詳細を明らかにするとともに,進行期CKDに対する骨粗鬆症治療薬の有効性および安全性の検証を行った.CKDラットを作成し、骨脆弱性発症のメカニズムのひとつとして炭酸塩含有率低下や高骨代謝回転などの骨質異常が関与することを明らかにした.次に代表的な骨粗鬆症治療薬であるBP製剤とTPD製剤の有効性および安全性を検証した.BP製剤は,進行期CKD患者に対しても,安全かつ有効に使用できる可能性を示し用法・用量には大きく変化なかった。TPD製剤は骨形成優位に骨代謝回転を亢進させ,骨量増加と骨微細構造の改善などもたらすことを明らかにした.
慢性腎臓病(Chronic kidney disease: CKD)罹患患者は,本邦では非常に多くなっており,その早期から骨折リスクが上昇するためCKDを原因とする続発性骨粗鬆症患者は相当数いると推定されている.CKD患者の骨脆弱性発症には骨質劣化が関与しているが,詳細についてはまた十分に解明されていない.また,進行期CKD患者に対して,腎排泄である既存の骨粗鬆症治療薬の有効性と安全性の検証は行われていない.本研究は前臨床研究として、動物モデルを作成して、骨代謝調整薬を投与し、骨質を含めた評価と安全性について検証を行った。この知見は臨床での薬剤投与法に参考になりうるものと考えられる。
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