研究課題/領域番号 |
17K16696
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
薛 宇孝 九州大学, 大学病院, 助教 (40727020)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エリブリン / 低酸素 / Hypoxia-inducible factor / 薬剤耐性 / 悪性末梢神経鞘腫瘍 / 平滑筋肉腫 / Tubulin / 骨軟部腫瘍 / 肉腫 / 微小管 / HIF-1α / 癌 / 化学療法 |
研究成果の概要 |
様々な肉腫細胞株においてHIF-1の発現を調べた結果、悪性末梢神経鞘腫瘍において低酸素環境だけでなく常圧酸素環境においてもHIF-1αが高発現していた。悪性末梢神経鞘腫瘍ではHIF-1αの発現は予後不良と関係し、これを抑えると低酸素、常圧酸素いずれの環境においても悪性末梢神経鞘腫瘍の増殖を抑制することが可能であった。HIF-1α経路はエリブリンメシル酸塩のターゲットとして有望である。 また、エリブリン耐性平滑筋肉腫株を作成した。エリブリンがターゲットとしている微小管を形成するタンパクであるTubulinのサブユニットのうちTubulinβ3の高発現が耐性化に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エリブリンは腫瘍増殖を抑えるだけでなく腫瘍内の低酸素環境を改善することが知られている。HIFは低酸素で誘導される増殖因子であるが悪性末梢神経鞘腫瘍においてHIF-1αが恒常的に発現かつ予後不良と関係し、これを抑えると悪性末梢神経鞘腫瘍の増殖を抑制することが可能であることを示した。また、エリブリン耐性平滑筋肉腫株を作成しエリブリンの作用点であるTubulinのサブユニットのうちTubulinβ3の高発現が耐性化に関与していることを示しエリブリン感受性マーカーとなり得る可能性を見出した。
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