研究課題/領域番号 |
17K16700
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
宮城 正行 北里大学, 医学部, 講師 (90627556)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 椎間板性腰痛 / カルシトニン遺伝子関連ペプチド / 神経成長因子 / マクロファージ / 起源 / 炎症性サイトカイン |
研究成果の概要 |
CGRPやNGFは種々の疾患において痛みに関与することが報告されている。本研究ではCGRP,NGFの腰痛への関与を検討した。マウス椎間板傷害モデルを用いて検討した結果、傷害後にNGFの発現が認められ、その発現上昇は傷害後28日おいても持続していた。NGFの発現上昇メカニズムを検討した結果、M1、M2マクロファージが産生するTNF-α、TGF-bがNGF産生に関与している可能性が示唆された。また、ヒト椎間板細胞を用いた検討においてもマウスと同様にTNF-a,TGF-bでの制御が認められた。このことから椎間板性腰痛機構にはマクロファージを介したNGF産生制御機構が関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腰痛の生涯罹患率は85%と報告され、超高齢者社会を迎えた我が国における腰痛患者は2,800万人にものぼる。本邦の厚生労働省の報告では腰痛は男性1位、女性2位にランクされる重大な国民愁訴である。多大な医療費がこの腰痛疼痛治療に費やされているのが現状であり、腰痛による経済損失は年間7,000億円と推定されている。本研究成果に基づいた更なる腰痛機序の解明と治療法の開発は社会・医療経済的にも重要な意義を持つ。
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