研究課題/領域番号 |
17K16705
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
前原 美樹 東海大学, 医学部, 特定研究員 (40794102)
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研究協力者 |
豊田 恵利子
岡田 恵里
渡部 綾子
白砂 沙織
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エクソソーム / 軟骨細胞 / 再生医療 / 細胞シート / miRNA / 再生医学 |
研究成果の概要 |
多指症手術時廃棄組織由来軟骨細胞シート(PDシート)の分泌エクソソーム内包miRNAのうち、軟骨形質マーカーとなりうるmiRNAを同定した。 細胞シートが培養上清中エクソソームに有意に濃縮し、かつ軟骨修復能の高い細胞シートにて有意に発現する共通のmiRNA 16種をマイクロアレイ実験により絞り込んだ。Pathway解析の結果、これらのmiRNAのターゲット遺伝子は、軟骨基質分解関連や血管新生関連Pathwayに有意に濃縮されることが明らかとなった。またこのうち3種のmiRNAは、PCRによるバリデーション試験にてマイクロアレイの結果との相関を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軟骨細胞シートの培養上清中のmiRNAを軟骨形質の指標とすることが可能になることで、PDシートによる関節治療に際し、貴重なドナー細胞や作製されたPDシートを犠牲にすることなく、軟骨形質の非侵襲的で簡便な確認方法として応用できる可能性がある。エクソソームは細胞間シグナル伝達物質としての役割を担っており、それ自身が細胞の分化などに関与するとの報告もあるため、エクソソームそのもの、もしくは内包されるmiRNAそのものが細胞シートと同様の機能・効果を有する可能性があり、新規の関節軟骨治療法や治療薬の開発への応用・貢献も期待できる。
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