研究課題/領域番号 |
17K16722
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石橋 克彦 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20792964)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 上気道 / 声門上器具 / 声門閉鎖 / 小児麻酔 / 周術期気道管理 / スガマデクス / 声門狭窄 / フェンタニル / 声門 / 呼吸音 / 声門開大度 / 麻酔科学 / 小児 |
研究成果の概要 |
全身麻酔下の小児で声門上器具を挿入している症例で筋弛緩薬を使用することは多い。最近はロクロニウムの拮抗薬としてスガマデクスを持続投与することが日常的になってきているが、スガマデクスの投与により声門閉鎖を起こすという報告が散見された。しかし、スガマデクス自体に直接声門閉鎖を誘発する作用はないことを証明し、麻酔深度や鎮痛深度など様々な要因が絡んでいることが示唆された。全身麻酔中の血中濃度モニタリングや声門の画像解析からスガマデクス投与直前のフェンタニル血中濃度が声門の開大度に影響を与えている可能性が高いことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
声門上器具の使用は上気道確保の低侵襲化を実現するうえでは必須のデバイスであり、その使用には常に声門閉鎖による換気困難リスクが潜在的に付きまとっている。今回の研究はその声門閉鎖につながりやすい状況の解明の足掛かりとなり、さらには想定外の声門閉鎖の確率を低下させ全身麻酔下での声門上器具使用時の安全性の向上に多大なる貢献をすると考えられる。この研究によりより安全でより快適な周術期管理を目指すことができると強く確信している。
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