研究課題/領域番号 |
17K16730
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川本 修司 京都大学, 医学研究科, 助教 (80766668)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 血小板 / 糖尿病 / 麻酔 / 集中治療 / デクスメデトミジン / プロポフォール / α2アドレナリン受容体 / 術後 / 集中治療室 / P-selectin / 麻酔学 |
研究成果の概要 |
本研究では術後集中治療室に入室した糖尿病/非糖尿患者から術前後に採取した末梢血を用い、α2アドレナリン受容体作動性鎮静薬デクスメデトミジン(DEX)と静脈麻酔薬プロポフォール(PRO)が血小板活性化マーカー:P-セレクチン発現(PS)に及す作用を解析した。 非糖尿病患者では、DEXにより濃度依存性にPSは亢進したが、術前後間に有意差は認めなかった。低濃度PROは術前後ともPSは亢進し、高濃度では術前のみ抑制された。糖尿病患者ではDEX、PROの術前術後ともPSは非糖尿群より高くなった。DEXによりPSは亢進し術後が高くなった。PROは低濃度では術前後ともPSは亢進し高濃度では術前のみ抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者の血小板に特徴的な機能亢進したα2アドレナリン受容体と鎮静薬/麻酔薬の関係性、手術侵襲と麻酔薬の血小板P-セレクチン発現への影響については従来報告がなく、本研究によって周術期に血小板P-セレクチン発現レベルを解析することの意義が初めて示された。これらの成果により、周術期管理における血小板機能変化の意義がさらに明らかになり、より最適な糖尿病患者の周術期管理方法の開発応用が期待される。
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