研究課題/領域番号 |
17K16758
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
丸山 基世 日本医科大学, 医学部, 助教 (60709757)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / 選択的スプライシング / lncRNA / RNA結合タンパク / 疼痛関連lncRNA / RNA結合タンパク質 / 長鎖非コードRNA |
研究成果の概要 |
我々は、神経障害性疼痛モデル動物の一次感覚神経において、選択的スプライシングパターンが顕著に変化しており、神経障害性疼痛において選択的スプライシング異常が病態に寄与している可能性を見出した。特に、神経障害に伴う選択的スプライシングの主要制御因子であるlncRNAの発現変化が炎症や神経機能に関わる様々な遺伝子の発現変化を引き起こすことが明らかとなった。さらに、一次感覚神経において疼痛寄与lncRNAが数多くのスプライシング調節タンパク質と結合し、細胞内局在を調節することにより神経障害性疼痛に寄与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
選択的スプライシング調節機構の破綻と疾患との関連性が重要視されているが、選択的スプライシングの異常から神経障害性疼痛に対する治療標的を探索する研究はほとんど報告がなかった。我々は従来、解析が困難とされていた選択的スプライシングの解析を次世代シーケンサーによる網羅的な遺伝子発現解析やウイルスベクターを利用することにより可能としてきた。また、今回の研究成果はスプライシング制御因子であるlncRNAを標的とするという全く新たな視点での疼痛の分子機構の解明への一助を担い、より包括的な疼痛の分子基盤の理解に基づいた治療法の開発に貢献できると考える。
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