研究課題/領域番号 |
17K16760
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
川治 崇泰 藤田医科大学, 医学部, 助教 (80771245)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 疼痛 / 幹細胞 / 知覚神経 / neurogenin / 神経分化 / 慢性疼痛 / 知覚神経前駆細胞 / Neurogenin 1 / Neurogenin 2 |
研究成果の概要 |
慢性疼痛には国内全人口のうち約15%もの人々が罹患しており、疼痛の病態解明と治療法の確立は社会的にも大きな課題である。疼痛研究には、痛みの感覚を生み出す知覚神経細胞の培養系が大いに役立つと考えられる。幹細胞から分化誘導した知覚神経細胞を効率的に集めて培養することができれば、疼痛研究の進展に大いに資することができる。そこで、知覚神経細胞の分化過程に必須の遺伝子の発現を蛍光タンパク質で可視化し、FACSによって知覚神経細胞のみを集めて濃縮することを目指した。緑色蛍光タンパク質の遺伝子を幹細胞のゲノムに挿入し、このゲノム改変幹細胞から神経細胞を分化誘導し、FACSによる細胞選別を行うことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内において慢性疼痛に罹患している人はおよそ2000万人おり、国民病と呼べるような様相を呈している。重度の場合では就労・就学にも影響を及ぼしてくるため、慢性疼痛の病態機序の解明と、それに基づく治療法の確立は重要な医学的社会的課題である。慢性疼痛の仕組みの理解には、痛みの感覚を担う知覚神経細胞の培養系が有用であるが、生体から十分な数を採取し続けることは容易でない。本研究では、幹細胞から知覚神経細胞を分化誘導し、さらにそれを濃縮する方法の確立を目指し、その基盤となる幹細胞の作出に成功した。この結果は今後の慢性疼痛研究に大いに資する成果となりうる。
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