研究課題/領域番号 |
17K16761
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
中平 淳子 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30465603)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 人工呼吸 / 肺胞リクルートメント手技 / 強制オシレーション法 / 呼吸抵抗 / 気管チューブ / MostGraph / 呼気一酸化窒素濃度 |
研究成果の概要 |
一般的に人工呼吸中に無気肺の発生は8割を超えると言われている。肺胞リクルートメント手技は、無気肺を予防もしくは解消する策の一つであり虚脱した肺胞を膨張させる簡便で実用的な手技である。ただし、この重要な手技の及ぼす効果は、肺に重度の障害のない患者における全身麻酔中の人工呼吸中は評価困難である。本研究では、強制オシレーション法を用いて、肺胞リクルートメント手技による呼気相の呼吸抵抗の変化を調査した。結果は、5ヘルツでの呼吸抵抗(R5)は低下し、一回換気量が増加したという結果になった。肺胞リクルートメント手技によって含気が増加することで気道が拡張し、呼吸抵抗は低下したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、人工呼吸中の肺胞リクルートメント手技が R5を低下させたことを確認した。肺胞リクルートメント手技による含気の増加で気道が拡張し、呼吸抵抗は低下したと考えられる。全身麻酔中の肺胞リクルートメント手技は主に麻酔科医が実施することになるが、重度の肺障害や肥満等がない限りは、酸素化が著しく上昇することはまれである。手技を実施するのも時間を要したり、生体反応の観察を必要としたりするため、実施は不十分である。本研究の結果から、肺胞リクルートメント手技を呼吸抵抗という面で捉え、その効果が判明したことで、広く肺胞リクルートメント手技の実施につながることを期待している。
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