研究課題/領域番号 |
17K16767
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山梨大学 (2019) 北海道大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
垣渕 由岐子 (菅野 由岐子) 山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (70735183)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 下部尿路閉塞膀胱 / セロトニン受容体 / 夜間頻尿 / サーカディアンリズム / 神経因性膀胱 / 前立腺肥大症 / 膀胱虚血 / 膀胱リモデリング / 日内リズム / α1ブロッカー / 下部尿路閉塞 / 膀胱の線維化 / ナフトピジル / 膀胱機能 / 下部尿路症状 / メタボリックシンドローム |
研究成果の概要 |
ヒトでの前立腺肥大症に通じる、部分的下部尿路閉塞(pBOO)マウスにおいて、長期のpBOO状態は、対照群に比べて非活動期(ヒトでの夜間)の排尿回数を有意に増加させた。一方、この有意な増加は、ナフトピジルを長期投与したpBOOマウスではみられなかった。また、pBOOマウスでは、対照群に比べて5-HT2AのmRNAの発現が有意に低下したが、ナフトピジルを長期投与したpBOOマウスではこの発現上昇は見られなかった。 この現象は、ナフトピジルが5-HT2Aアンタゴニストとして作用することが、前立腺肥大症での蓄尿症状を緩和するメカニズムの一つであることを示唆していると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の超高齢化社会への変容に伴い、加齢性に排尿蓄尿障害を呈する疾患である前立腺肥大症に悩む人口は将来的に増加すると予想される。本研究では、長期の部分的下部尿路閉塞状態が排尿の日内リズムにどのような変化を及ぼすか、また、前立腺肥大症の国産治療薬の一つであるナフトピジルの長期投与によってその変化をどのようなメカニズムで改善させるかに主眼を置いた研究であり、社会的にも国民へ貢献できたと考える。 学術的には、長期の下部尿路閉塞状態、治療薬の長期投与での経過を追った基礎的研究は数少なく、その点についても評価されうると考える。
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