研究課題/領域番号 |
17K16790
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河嶋 厚成 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50746568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 尿路上皮癌 / PD-1 / TIM-3 / ニボルマブ / 効果予測 / 予後予測 / 腫瘍悪性度 / Tim-3 / 疲弊化T細胞 / 泌尿器科癌 / 癌免疫 / 新規治療標的 |
研究成果の概要 |
腎細胞癌および尿路上皮癌において癌組織内浸潤Tリンパ球(TILs)の発現様式を検討し発現様式と悪性度が有意な相関を示すことを明らかにした。 またTILsをCD4、CD8T細胞各々でPD-1, TIM-3の発現様式に基づいて分画化して機能を評価することで、腎細胞癌において高悪性度腫瘍ではCD8疲弊化分画の上昇、制御性T細胞分画の上昇、CD4多機能性の低下を認め、抗PD-1抗体単剤治療で予後不良であることを見出した。以上から現在の抗PD-1抗体単剤に対する難治性の症例に対して①CD8T細胞の再活性化②制御性T細胞の腫瘍内環境からの除去③CD4T細胞多機能性の回復が必要であると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗PD-1抗体をはじめとするイムノチェックポイント分子を標的とした癌免疫療法は有望な治療であるものの、その効果は限定的である。当研究では、ヒト組織から抽出した癌組織内リンパ球の機能を評価し、腫瘍の悪性度と癌組織内リンパ球の機能が相関すること、また腫瘍の悪性度が抗PD-1抗体の治療効果と有意に相関することを明らかにした。これは、現在存在していない、腎細胞癌に対する抗PD-1抗体治療の効果予測因子として重要な意味を持つと考えている。
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