研究課題/領域番号 |
17K16809
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
上田 紗弥 (伊藤紗弥) 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90534511)
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研究協力者 |
浮村 理
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 前立腺癌 / タンパク分解制御 / 癌細胞浸潤 / タンパク分解 / 細胞浸潤 |
研究成果の概要 |
本研究は前立腺癌の増悪メカニズムの解明を目的とし、スクリーニングにより同定した新規細胞浸潤促進因子(CNPY2・MEP1A)の作用機序を明らかにすることを試みた。CNPY2の作用機序の一つとして前立腺癌増悪の鍵因子であるARのタンパク量制御を見出した。CNPY2はE3ユビキチン酵素MYLIPのユビキチン化活性を減弱させ、MYLIPによるARタンパク分解を阻害することを明らかにした。また、CNPY2は数種のヒートショックプロテインと相互作用したことから、タンパク質フォールディングへの関与も推測された。一方、メタロプロテアーゼであるMEP1Aはアンドロゲンに応答し活性化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌治療における課題は、ホルモン抵抗性癌に対する効果的治療法の開発である。ARの異常発現はホルモン抵抗性癌の細胞増殖の一因であると推測されており、ARのタンパク量制御メカニズムを明らかにした本研究成果は前立腺癌の進展メカニズムを理解する上での重要な知見と位置づけられ、今後の臨床分野への応用が期待される。 今後、CNPY2を介したタンパク質の量的・質的管理システム、およびホルモン抵抗性癌におけるMEP1A活性メカニズムに関して新たな知見を得ることで、ホルモン抵抗性前立腺癌に対する治療法の開発に繋がる分子メカニズムを明らかにできると考えられる
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