研究課題/領域番号 |
17K16813
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
本郷 周 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10626675)
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研究協力者 |
小坂 威雄
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / 上皮間葉移行 / EMT / 抗癌剤耐性 / カバジタキセル耐性 / 上皮間葉移行(EMT) / バイオインフォマティクス / 化学療法 / CRPC / 抗がん剤耐性 / 上皮間葉転換 |
研究成果の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対して、本邦においてドセタキセルによる化学療法が広く行われてきた。また、近年ではカバジタキセル等の新規治療薬も近年使用され始めているが、その生命予後改善効果はいずれも数か月程度である。申請者はカバジタキセル曝露化に転移性CRPC細胞株を培養し、カバジタキセル耐性株を独自に樹立した。カバジタキセル耐性株においてZEBファミリー、SNAIファミリー等のEMT制御関連遺伝子群が亢進しており、前立腺癌難治性獲得機構への関与が示唆された。前立腺癌症例mRNAデータを用いた解析において、ZEBファミリー及び間質性マーカーであるVIMの高発現は有意な再発リスク因子であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カバジタキセル(CBZ)は去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に有効な新規抗癌剤として効果を期待されたが、数か月の内に耐性を獲得する。CBZ耐性獲得後の予後は極めて不良である。申請者が樹立したCBZ耐性CRPC細胞株は世界でも報告がなく、同モデル細胞の機能解析によるCBZ耐性獲得機構の解明はunmet medical needsに即した波及効果の大きいテーマと考える。申請者はCBZ耐性モデル細胞株の遺伝子発現解析によりEMT関連遺伝子群がタキサン系抗癌剤耐性に関わる可能性を見出した。今後バイオインフォマティクスを応用した薬剤スクリーニングにより、CRPCに対するEMT阻害剤を同定する予定である。
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