研究課題/領域番号 |
17K16815
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
茂田 啓介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10649875)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MUC1C蛋白 / 薬剤排出性トランスポーター / CDDP耐性 / MUC1阻害剤 / MUC1C / 抗癌剤耐性 / CD44v9 / ROS産生 / 腫瘍学 |
研究成果の概要 |
我々は、難治性尿路上皮癌の抗癌剤耐性機序を解明すべく、癌細胞膜上に位置する癌蛋白、膜結合型ムチン1型C末端ペプチド(MUC1C)に着目した。MUC1Cは細胞膜上に位置し、細胞内に単離することで癌シグナル経路であるPI3K/AKTの活性化や癌幹細胞化に関与するとされ、抗癌剤耐性のmaster regulatorとして報告されている。 本研究は、尿路上皮癌内におけるMUC1Cの発現と臨床病理学的意義、機能解析、そして制御機構に着目し、GC治療の薬剤耐性機序解明を目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CDDP耐性癌細胞ではMUC1C蛋白の発現亢進を認めていた。抗癌剤耐性機構のメカニズムとして、PI3K/AKT経路活性化による薬剤排出蛋白MDR1の亢進、および細胞膜マーカ―CD44v9発現亢進から示唆される癌細胞の幹細胞化によって酸化ストレス防御機構の増強された結果、CDDP投与後のROS産生低下が原因と思われた。siRNAの導入により、MUC1Cをknock downさせることで癌シグナル伝達を抑制し、抗癌剤感受性の回復が示唆された。MUC1C阻害薬GO-203はCDDPとの併用により、抗癌剤感受性の回復に寄与する事から、GC治療抵抗性患者に対する新規治療薬になりうると思われた。
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