研究課題/領域番号 |
17K16816
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
平澤 陽介 東京医科大学, 医学部, 助教 (10725310)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 去勢抵抗性前立腺癌 / NFκB / FBP / cytotoxicity / inflammation / NFκB阻害 / CRPC / DU145 / 去勢抵抗性 / 癌 / 細胞・組織 / 核酸 |
研究成果の概要 |
本研究では、新規NFκB阻害剤を使用して、去勢抵抗性前立腺癌細胞株DU145に対する殺細胞効果を確認し、同細胞株を用いたマウスの皮下腫瘍モデルにおいて、同薬剤による腫瘍増殖抑制効果を確認した。多くの癌腫で強力な転写活性を有し、癌の増殖に重要な働きがあることが示唆されていたFuse-Binding Protein (FBP)をトランスフェクション法でノックダウンすることで、前立腺癌増殖抑制効果を認めた。FBPとNFκBが共に去勢抵抗性前立腺癌細胞においても治療標的になり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
去勢抵抗性前立腺癌の予後は不良で、主にアンドロゲン遮断療法が施行されるが、次第にアンドロゲン非依存性増殖能を獲得し、治療抵抗性を示すいわゆる去勢抵抗性前立腺癌となる。ドセタキセルなどタキサン系抗がん剤は有用性が示されているが、予後改善の寄与度はわずか3か月-6か月程度であり、骨髄抑制など有害事象も無視できず新規治療戦略の確立は急務である。今回我々は、FBPとNFκBが共に去勢抵抗性前立腺癌細胞においても治療標的になり得ることを確認し、合成した新規NFκB阻害剤による新たな治療戦略の可能性を見出した。
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