研究課題/領域番号 |
17K16826
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
清野 学 山形大学, 医学部, 助教 (40594320)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 化学療法耐性 / メタボローム解析 / パクリタキセル / アスパラギン酸 |
研究成果の概要 |
化学療法耐性を獲得した卵巣癌は予後不良である。この研究の目的は、卵巣癌のパクリタキセル獲得耐性メカニズムを明らかにすることである。 ヒト卵巣癌細胞株A2780と低濃度パクリタキセル存在下で3か月間維持した細胞AM-P3のパクリタキセル投与による代謝経路変化をメタボローム解析を用いて網羅的に検討した。 A2780と比較しA-PM3でアスパラギンおよびアスパラギン酸濃度が上昇していた。またA2780ではパクリタキセル処理によりTCA回路に関連する代謝物が上昇していたが、A-PM3では変化が見られなかった。卵巣癌においてアスパラギン/アスパラギン酸は新たな治療標的となりうる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌の化学療法ではプラチナ系薬剤とタキサン系薬剤を用い、その多くが同時併用を行う。再発時には薬剤耐性を獲得している場合が多い。その際に問題となるのはプラチナ系薬剤に対する抵抗性であると考えられているが、タキサン系薬剤に対する抵抗性も注目されておりタキサン耐性克服は卵巣癌患者の予後改善に寄与すると考えられている (BMC Cancer, 2015; 15; 536)。卵巣癌のタキサン耐性獲得化機序についての報告は散見されるものの、実臨床に応用されているものはない。本課題の卵巣癌タキサン耐性獲得化におけるメタボローム解析は新規性のある研究で臨床的に大きな意義のあるものと考えている。
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