研究課題/領域番号 |
17K16855
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高石 清美 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (00601303)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 卵巣癌 / マクロファージ / 天然化合物 / オニオニンA / 婦人科腫瘍 |
研究成果の概要 |
近年、分子標的治療薬の承認とともに、卵巣癌に対する治療方針の選択肢が増えており、卵巣癌が存在する環境や周囲の腫瘍免疫にも着目が集まっている。多くの癌腫と同様、卵巣癌においてもマクロファージが重要な役割を担っていることが報告されている。今回われわれは、卵巣癌に対するマクロファージの役割と、天然化合物によるマクロファージの分化制御による影響を検討した。天然化合物Onionin Aは、卵巣癌細胞の細胞増殖能ならびにSTAT3の活性を有意に抑制し、抗癌剤との併用で、抗癌剤の効果を増大させた。 Onionin Aは細胞毒性を高める可能性が示唆され、既知抗癌剤との併用で、補助治療薬になりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行卵巣癌は依然として予後不良であるが、抗癌剤による癌細胞への細胞毒性の限界に対して、腫瘍の微小環境や抗腫瘍免疫によって癌の進行を抑制する新規治療法の研究が進んでいる。この背景から、近年は、分子標的治療薬の承認などで新規治療薬が増え、予後の改善が期待されている。今回、われわれは、腫瘍との相互作用が重要視されている免疫を司るマクロファージに着目し、天然化合物によるマクロファージの分化制御による卵巣癌への影響を検討し、既存の治療薬との併用によって細胞毒性を高めることが期待された。
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