研究課題/領域番号 |
17K16870
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
宮上 景子 昭和大学, 医学部, 助教 (40459178)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胎盤性モザイク / 胎児発育不全 / 胎盤生モザイク / 周産期医学 |
研究成果の概要 |
母体血漿中のcfDNAを分析することにより、胎児発育不全(FGR:Fetal Growth Restriction) の原因としてCPM(Confined Placental Mosaicism)を評価することが可能であることを明らかにした。この方法の利点は、出生前に非侵襲的にCPMの存在を評価できることである。本研究において、CPMはFGRの原因の約10%を占めた。また胎盤中の染色体異数性の割合が高いほど胎盤機能不全およびFGRが重度になることがわかった。このことは重症FGRの個別化した周産期管理および周産期予後の改善に寄与することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CPMがFGRの発症にどの程度関連しているかについて定量的に検討した研究であり、FGRの病態解明のためには貴重な研究である。また母体血漿中のcfDNAを分析することにより、FGRの原因としてCPMを評価することが可能であることを明らかにした。この方法の利点は、出生前に非侵襲的にCPMの存在を評価できることであり、この情報がFGRの個別化した周産期管理に活用でき、さらにはFGR妊婦への情報提供上も貴重なデータになるものと思われる。 今後は胎盤の染色体異常のみならず、微小欠失・重複などが見出され、それらの児発育への影響についても解明される可能性があるなど、臨床的意義の高い研究である。
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