研究課題/領域番号 |
17K16893
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
越塚 慶一 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00791609)
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研究協力者 |
関 直彦
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / マイクロRNA / インテグリン / 頭頸部癌 |
研究成果の概要 |
頭頸部扁平上皮癌臨床検体から次世代シーケンサーを用いて、頭頸部癌マイクロRNA発現プロファイルを作成した。そのプロファイルより、癌部において発現の低下しているマイクロRNAを抽出し、機能解析を行ったところ、癌抑制型マイクロRNAとして機能していることが明らかとなった。そのマイクロRNAが直接制御する遺伝子に、インテグリン関連遺伝子が含まれており、その遺伝子の機能解析を行ったところ、頭頸部癌細胞の遊走や浸潤に大きく関わることが明らかとなった。さらにインテグリン関連遺伝子のシグナル伝達経路解析や予後解析を行い、インテグリン関連遺伝子が頭頸部扁平上皮癌の分子治療の標的となる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者が次世代シーケンサーを用いて作成したマイクロRNA発現プロファイルには、今でのアレイ解析では抽出できなかった多くのマイクロRNAが含まれており、プロファイルを基にしたマイクロRNA研究の足掛かりを作ることができた。また、今までは分解され機能しないと考えられてきたパッセンジャー鎖マイクロRNAが癌抑制型マイクロRNAとして機能していることを新たに見出した。癌抑制型マイクロRNAを起点とした分子ネットワークの探索は、頭頸部扁平上皮癌の分子ネットワーク解明に有効であり、新規治療法の開発へ向けて重要な知見を提供する。
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