研究課題/領域番号 |
17K16897
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐々木 崇暢 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (30793070)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 一側性嗅覚検査 / アルツハイマー病 / 認知症 / 嗅覚障害 / オープンエッセンス / 認知機能低下 / 認知機能 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)の患者さんに行なった片鼻ずつのにおいの検査と、頭部MRI検査からADの早期画像診断支援ソフトであるVSRADを用いた嗅覚に関連する脳の萎縮を比較したところ、嗅覚に関連する脳の萎縮には左右差が認められたが、においの障害に左右差は見られなかった。 また、健康な高齢者456人のにおいの感覚(嗅覚)と認知機能を比較したところ、加齢によって嗅覚は低下すること分かった。また、ある種のにおい(墨汁、材木、メントール、練乳)は、認知機能低下の程度と関連が深く、嗅覚検査に用いるにおいの種類の組み合わせにより、嗅覚検査による簡便な認知症のスクリーニングができる可能性があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会の日本において、健康寿命を伸ばすためにアルツハイマー病(AD)を主とした認知症の予防および早期発見が重要となっている。ADの脳萎縮は、においに関連した部位を含む内側側頭葉から始まるとされ、以前からADでは病初期からにおいの障害(嗅覚障害)を伴うことが知られており、またADの脳萎縮には左右差があるとする報告されていた。本研究では、一側性の嗅覚検査によるADの早期診断法の確立を目指していた。 現時点で嗅覚検査からADを診断することは困難であるが、認知機能の低下を鋭敏に反映するにおいが存在することが示唆され、将来的に嗅覚検査を用いた認知症のスクリーニング法が確立可能性がある。
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