研究課題/領域番号 |
17K16925
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野田 哲平 九州大学, 医学研究院, 助教 (20707179)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 聴神経 / 内耳 / 有毛細胞 / Wntシグナル / 内耳再生 / 内耳発生 / らせん神経節 / ラセン神経節 / ニューロン / 再生 / トランスクリプトーム / 再生医学 / 神経 |
研究成果の概要 |
Wntシグナルを介した聴神経再生の分子基盤の解明に際し、まず新規WntシグナルレポーターであるWntVISを用いてWntシグナル活性の時空間的解析を行った。蝸牛コルチ器、前庭、そしてラセン神経節におけるWntシグナル活性は、胚発生において耳胞から内耳が形成される時期以外は不明であったが、本研究によりWntシグナルが蝸牛支持細胞、前庭有毛細胞、前庭支持細胞、そしてラセン神経節ニューロンで活性を持つことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難聴者は全世界で4億7千万人にのぼるとされ、その対策と治療法の開発は喫緊の課題である。感音難聴は内耳性難聴と後迷路性難聴に分けられ、前者には人工内耳という最も普及した人工臓器が治療法として確立されている。一方で神経性の難聴である後迷路性難聴に対しては対処法がなく、神経再生は耳科医にとって取り組むべき課題であった。神経再生の方法として細胞移植や遺伝子導入による分化転換などが挙げられるが、細胞がもつ増殖能の賦活化も有効な手段のひとつである。神経細胞は増殖能を生後まもなく喪失し、複数の因子によって制御されていることが想定される。本研究はWntシグナルの調節により神経再生へアプローチするものである。
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