研究課題/領域番号 |
17K16955
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
高橋 静 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00747925)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 網膜色素変性 / 視細胞死 / カルパイン / 徐放システム / RCSラット / ペプチド療法 / ミトコンドリアカルパイン / ペプチド / 光干渉断層計 / 視細胞 / 薬理学 / 眼科学 |
研究成果の概要 |
網膜色素変性は遺伝子異常に基づく視細胞の変性により細胞死が起こり、網膜変性となって暗順応障害や視野狭窄などの視覚障害が生じる。この視細胞死の過程でカルパインというタンパク分解酵素が活性化することが知られている。本研究はカルパインの1つの酵素タンパクを特異的に阻害するペプチドを徐放するデバイスを用い、そのデバイスを眼球結膜下に埋植することで将来的に網膜色素変性の新規の薬物療法を開発することに主眼が置かれた。研究期間中にデバイスを作成し、網膜色素変性モデルラットであるRCSラットに安全に埋植されることを確認した。ただし、その効果については確認できず、今後の課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜色素変性に対する治療法開発の一環として、視細胞保護により視細胞死の発症を遅延させ、その結果重篤な視覚障害に陥るまでの時間を延長させるという手段があり、本研究は視細胞保護療法の新規開発として位置づけられる。視細胞内でカルパインを持続的に抑制できればその結果として視細胞死の進行を遅延できるという考え方に基づいている。本研究者は所属する研究室で明らかにしたカルパインを特異的に阻害するペプチドを持続的に網膜に到達させることの出来る徐放デバイスを作成してその効果を検討した。本研究によって、薬剤徐放という新規の視細胞保護治療法への新たな研究への方向性が示されたものと思われる。
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