研究課題/領域番号 |
17K16973
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田邉 美香 九州大学, 大学病院, 助教 (90621293)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 眼窩手術 / ナビゲーションシステム / 眼窩 / レジストレーション / 医工学 / ナビゲーション手術 / 眼窩難治性疾患 |
研究成果の概要 |
我々は上歯列にリファレンスフレームを固定する新しいナビゲーションシステムを作成し、改良した。上歯列の形状に沿ってデザインされた歯形は位置再現性があり,取り外しが可能であった。歯形を装着して術前CTを撮影することで術前からレジストレーションが可能であり、術中CT撮影やレジストレーション作業を行う必要がない。また、歯型を利用して固定するので、ナビゲーション運用に際して侵襲性が低い。当科の症例ではナビゲーション精度誤差は術中安定して1mm以下であり、常に安定した精度が保てていることを確認した。このナビゲーションシステムの開発によって侵襲性・精度・術中の煩雑な作業やCTによる被爆の問題が解決される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼窩疾患の治療は、限られた術野で三次元的に複雑に入り組んだ解剖を持つ眼窩骨へのアプローチが必要となり、手術に伴う視力障害や眼球運動障害、髄液漏など術後合併症のリスクが伴う疾患である。眼窩内腫瘍摘出を眼科で行える施設は全国でも限られており、施設によっては脳神経外科で眼窩手術が行われている。その場合、多くは前頭側頭開頭術が必要になり、患者への負担は大きい。眼窩骨の骨切除術を併用することで腫瘍を摘出する、低侵襲な手術を行っている。眼科で容易に使用できる汎用性の高いナビゲーションシステムがあれば、現状よりさらに多くの施設で安全な眼窩手術が行えると考えられ、患者もその地域で医療を受けることが可能となる。
|