研究課題/領域番号 |
17K16978
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
永田 健児 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (00457988)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | サルコイドーシス / ぶどう膜炎 / Propionibacterium acnes / 硝子体解析 / 硝子体手術 / 前眼部OCT / 免疫学 / 感染症 |
研究成果の概要 |
サルコイドーシスぶどう膜炎患者では82%の症例においてアクネ菌が網膜内に認められ、アクネ菌がその病態に関与すると考えられた。また、サルコイドーシスぶどう膜炎では硝子体中のHP proteinなどのタンパク質がupregulateしていることがわかった。P. acnesをターゲットとした治療法として抗菌薬治療については抗菌薬の使用法についてさらなる検討が必要である。サルコイドーシスぶどう膜炎に対する硝子体手術では、視力及び中心網膜厚は術前に比較し術後有意に改善し、長期的に有効であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで原因不明とされてきたサルコイドーシスについて感染という観点から眼内組織を用いて解析を行ってきた。これによりアクネ菌がサルコイドーシスぶどう膜炎の発症に関与することを明確に証明した。それとともにアクネ菌の感染という概念から新たな治療として、抗菌薬治療や手術による除去の効果について検討した。手術が視力改善や黄斑浮腫に対し長期的に有効であったことがわかった。抗菌薬についてはさらなる検討を要する。これまでのステロイドのみによる治療に新たな可能性をもたらした。
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