研究課題/領域番号 |
17K16984
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
大内 亜由美 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (80645664)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マイクログリア / 糖尿病網膜症 / 網膜血管新生 / 未熟児網膜症 / 加齢黄斑変性症 / 網膜マイクログリア / 網膜新生血管 |
研究成果の概要 |
糖尿病網膜症において、重篤な視機能障害をもたらす網膜病的新生血管の形成と、網膜マイクログリアの活性機序および病態関与について検討した。虚血網膜症モデルにおいて、網膜マイクログリアにおけるTgfβシグナルによる活性制御は、網膜病的血管新生において、重要な役割を持つ可能性が示された。また、Vldlrノックアウトマウスにおける網膜下病的新生血管の発生において、マイクログリアは決定的因子であり、マイクログリアの制御が網膜下新生血管形成阻害および視機能改善をもたらすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病網膜症は、近年、硝子体手術機器や抗VEGF 薬など薬物療法の進歩により、治療成績は向上してきているものの、発症や進行を予防する治療法は存在せず、我が国の中途失明原因の第3位であり、年間約3000人が失明に近い状態に至っている。本研究成果は、網膜マイクログリアが、網膜病的血管新生を制御する可能性を示しており、糖尿病網膜症を始め重篤な視機能障害をもたらす未熟児網膜症や加齢黄斑変性症など、病的血管新生を主病態とする疾患において、従来の抗VEGF療法のみならず、マイクログリアをターゲットとした治療の有効性を示唆する重要な知見である。
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