研究課題/領域番号 |
17K17005
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
越智 崇徳 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70794147)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マクロファージ / 小腸 / IL-10 / NSAIDs / 小腸炎 / アミノ酸 / NSAID / インターロイキン-10 |
研究成果の概要 |
腸管には、体内で最も多くのマクロファージが存在しており、それらは炎症抑制性サイトカインであるインターロイキン (IL)-10を産生して、腸管内の恒常性維持に重要な役割を果たしている。我々は以前、小腸においてはIL-10産生マクロファージが食餌性抗原、特にアミノ酸により制御されていることを報告した。今回我々は、非ステロイド性抗炎症薬を用いた小腸炎モデルを用いて、小腸常在マクロファージがIL-10を産生して小腸粘膜上皮バリアの健全性を制御していることを明らかにした。特に、小腸炎回復期において単球由来マクロファージがIL-10を産生して粘膜修復に寄与していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小腸において炎症抑制能を有するマクロファージが食餌性抗原、特にアミノ酸により誘導されること、小腸常在マクロファージがIL-10を産生して小腸粘膜上皮バリアの健全性を制御していることから、IL-10産生マクロファージを誘導する食餌性抗原を選択的に投与することで、小腸粘膜上皮修復が促進され、例えば短腸症候群や炎症性腸疾患などの患児において重症腸炎発症リスクを低減する新たな治療戦略に繋がるものと考える。
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