研究課題/領域番号 |
17K17045
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
遠藤 彰 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (00648074)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 臨床疫学 / 外傷学 / 集中治療医学 / 災害医学 / 因果推論 / 外傷 / Acute Care Surgery / DPCデータベース / 救急医学 / 外傷外科学 / 疫学 |
研究成果の概要 |
本研究はDPCデータを解析することにより、外傷をはじめとして救急集中治療医学領域のいくつもの重篤疾患や希少疾患に関する疫学研究の結果を広く世界に発表することができた。 重症外傷については施設あたりの症例数増加が患者の生命転帰改善および入院医療費減少と有意に関連することを示し、患者の集約化が医学的・社会的観点から有用である可能性を示した。一方で重症熱傷患者についてはこのような傾向は認めず、課題が残ることを示した。 上記に加えて外傷急性期の最適な輸血戦略についての研究成果を発表した他、重症急性膵炎、急性期脳梗塞、甲状腺クリーゼなどの疾患についても複数の因果推論研究を行い、成果を国際誌に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はDPCデータベースという本邦の全国規模のリアルワールドデータを解析することによって、救急集中治療医療において多くの臨床疫学研究を行い、成果を発表することができた。 患者の生命転帰についての医学的因果推論のみならず、DPCデータで入手できる入院総医療費についても検討を行うことができたのが強みであった。 今回の後方視的観察研究の結果は重症外傷患者(およびそれに対応できる専門医)の適切な再配置などの医療体制の整備を進めることの根拠になりうる。また研究結果基づいて救急集中治療領域の疾患についてのランダム化比較試験などのさらなる研究が行われることで、適切な治療法が確立されていくことが期待できる。
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