研究課題/領域番号 |
17K17065
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
園部 奨太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90771808)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エピジェネティクス / Setdb2 / ARDS / 急性呼吸促迫症候群 |
研究成果の概要 |
遺伝情報調節のしくみとして、エピジェネティクス(Epig)が指摘されて久しい。すでにがんや精神疾患、糖尿病といった分野ではさまざまな研究が行われている。我々は、急性炎症においても、このEpigが関与していることを確認しており、本研究においては急性呼吸促拍症候群(ARDS)を対象に研究を行った。Epig関連蛋白としてヒストンメチル化蛋白Setdb2をマクロファージ特異的に欠損したマウス(Cre)と野生型のマウスを用いて、ARDSの症状や、炎症によって発現する蛋白の量などを測定・解析した。その結果、Creで症状の悪化が認められた。Setdb2がARDSの悪化と関連していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARDSは現在のCovid-19感染で多くの国民が知ることとなった疾患である。申請者はSetdb2がARDSの病態悪化と関連する因子であることを示した。Setdb2の発現を測定することにより、ARDSの悪化を予想できる可能性がある。実際に血清中のSetdb2は測定が可能であることから、検査データとして汎用性が期待できる。また、Setdb2が炎症抑制に寄与するとする結果が得られた。将来的にSetdb2の発現制御を可能とする薬剤を開発し、急性炎症の悪化の予防・治療へと発展させていきたい。
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