研究課題/領域番号 |
17K17088
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
田中 準一 昭和大学, 歯学部, 助教 (40710166)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 唾液腺 / Sox9 / 転写因子 / ChIP-seq |
研究成果の概要 |
Sox9は発生期において様々な組織の発生に関与しているが、唾液腺発生におけるSox9の制御因子については十分解析されていない。本研究では胎生期唾液腺を用いてSox9のChIP-seqを行い、Sox9の転写制御機構について解析を行った。ChIP-seqでは760領域のSox9結合領域が検出された。結合領域にはSox dimer motifが濃縮されており、GO解析の結果からその近傍遺伝子には上皮管腔形成に関わる遺伝子が多く含まれていた。また遺伝子発現プロファイルとの比較では、これまで唾液腺形態形成に関与すると考えられていた複数の遺伝子がSox9の制御下にある可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで唾液腺発生研究については分枝形態形成メカニズムについて多くの報告がなされており、初期発生については不明な点が多かった。本研究でSox9は唾液腺においても組織特異的な結合領域を持つことで下流の遺伝子発現を制御し発生過程における細胞分化を制御している可能性が考えられた。Sox9に着目した詳細な解析を進めSox9の作動様式を解明することで唾液腺発生メカニズムの解明が可能となると考えられる。
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