研究課題/領域番号 |
17K17098
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 (2018) 東京歯科大学 (2017) |
研究代表者 |
塚越 絵里 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 任期付研究員 (60615384)
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研究協力者 |
三浦 直
田邉 耕士
大久保 みぎわ
小菅 康弘
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 口腔乾燥 / 精神疾患 / 抗不安薬 / ジアゼパム / レバミピド / 唾液腺 / 口腔乾燥症 / ベンゾジアゼピン受容体 / 薬理学 / 阻害薬 |
研究成果の概要 |
本研究により、ベンゾジアゼピン系薬物のジアゼパムを長期間投与した口腔乾燥発現モデルラットにおいて、抗潰瘍薬のレバミピドが、唾液分泌の抑制を回復させること、ジアゼパムにより抑制された細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させる結果が得られた。レバミピドのほうが、PACAP-DBI pathwayのレセプターの阻害薬よりも唾液分泌の改善に有効であることがわかった。また、唾液分泌機能維持薬を局所に投与するために、レバミピドの至適濃度の検討を行ったところ、培養唾液腺細胞に対する安全な濃度において、口腔内細菌に対しては菌の増殖を抑制するという副次的な結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、精神性疾患患者に対して投与される抗不安薬が副作用として口腔乾燥症を発症することから、口腔状態を改善すべく唾液腺機能維持薬の開発を行うものである。本研究により、抗潰瘍薬のレバミピドが、抗不安薬投与下でも唾液分泌の抑制を抑えることができることを動物レベルで明らかにすることができた。レバミピドはすでに一般的に処方されている薬剤で、全身投与が一般的であるが、眼科領域ではすでに局所投与されている薬剤である。レバミピドを唾液腺にも応用し局所投与できるよう薬剤の開発が期待される。本研究により、唾液腺機能維持薬作製に向けて有効な結果が得られた。
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