研究課題/領域番号 |
17K17110
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
長崎 正寛 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (30782015)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | エクソソーム / miRNA / 扁平上皮癌 / 癌幹細胞 / 実験腫瘍学 |
研究成果の概要 |
本研究計画では、口腔癌細胞のシスプラチン(CDDP)耐性に関与するmiRを同定し、同時にその役割を検討した。その結果、miR-629-3pは有意にCDDPへの耐性を示し,アポトーシスの抑制と細胞遊走の促進に関与していることが確認された。q-PCRとWestern Blotを用いた探索の結果、多くの遺伝子発現が抑制されることが示された。さらに、異種移植性モデルマウスにおいても、miR-629-3pはCDDPに耐性を獲得することが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、miR-629-3pは口腔癌細胞においてCDDPの耐性獲得に関与し、アポトーシスの抑制と細胞遊走能の促進に関与していることが明らかとなった。さらに、本研究結果はCDDP耐性の克服に貢献するだけではなく、術後のQOLの改善にもつながることが期待される。したがって本研究結果は、口腔外科領域における癌治療の成績および患者の予後の飛躍的な向上に重要な役割を果たすことが可能と示唆される。
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