研究課題/領域番号 |
17K17128
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北川 蘭奈 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70711068)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯学 / 抗菌成分 / 電子線照射 / レジン系材料 / 固定化 |
研究成果の概要 |
本研究では、濃度の異なるMDPBコート液をレジン試料表面に塗布して、加速電圧10MeVの電子線を照射することで、MDPBを固定化させたレジン試料上での口腔細菌に対する抗菌効果、および口腔バイオフィルム形成抑制作用を検討した。その結果、50%濃度のMDPBを含むコート液を塗布して電子線を照射することで、固定化されたMDPBによる殺菌効果により、レジン試料表面での口腔バイオフィルム形成が抑制されることが分かった。さらに、レジン試料を長期保管後も、固定化MDPBの抗菌および抗バイオフィルム効果が維持されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、高分子材料の表面改質のために既に実用化されている電子線照射法を応用することで、抗菌性モノマーMDPBが歯科用レジン表面に高濃度に固定化され、レジン表面において持続的な抗菌作用を発現する技術の開発に成功した。本研究により確立した新規技術を応用することで、歯科材料に抗菌性発現機能を持たせることができれば、常に細菌感染のリスクを伴う口腔内という過酷な環境において、二次的な疾患の発生予防に役立つ次世代型歯科材料の実現につながるものと期待される。
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