研究課題
若手研究(B)
本研究の第1の目的である、生体に見られる皮膚や口腔粘膜の下部組織に存在する、キッチンスポンジのような3次元的微細構造を反映させた、より生体に近い3次元培養口腔粘膜インビトロモデルの開発に関して、研究計画にあった作成方法の確立まではいたらなかったものの、作成の課題とその課題を解決するための手がかりを得ることができたので、今後引き続いて研究したい。第2の目的の、このモデルを利用した加齢に関する研究の実施はできなかったが、方法論としては問題なさそうであり、こちらも今後の研究を目指す。
これまで開発・報告されてきた培養皮膚、口腔粘膜モデルの上皮と上皮下結合組織の界面はすべて平坦である。しかし実際ヒトでは微細な凹凸構造が存在する。本研究では、この3次元的な構造を付し、より生体に近い培養口腔粘膜モデルを作成できる糸口をつかんだ。こうした試みは口腔粘膜ではこれまでに行われていない。このモデルを確立し研究に利用することで、高齢化社会で増加の一途をたどっている義歯装着患者の義歯床下粘膜の病態を、実験室レベルでの研究を広く行うことができるようになるため、これが実現することで学術的、社会的意義が高い。
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