研究課題/領域番号 |
17K17179
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹村 陽子 (冨田 陽子) 九州大学, 大学病院, 助教 (60778869)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | インプラント / 骨細胞 / メカニカルストレス / 口腔インプラント / 骨代謝 / インプラント周囲骨 / 三次元培養 |
研究成果の概要 |
咬合負荷時のインプラント周囲骨代謝を解明するため骨細胞に着目し検討を行った。ラット顎骨インプラント埋入モデルにおいて、適正な咬合荷重では非荷重と比較し骨細胞ネットワークの活性化や死細胞数の増加を認めた。一方過剰な咬合荷重ではインプラントの早期脱落を認めた。骨細胞様細胞株を用いた応力負荷実験において、アポトーシス細胞の増加やconnexin43の発現増加を認めた。以上の結果より、メカニカルストレスの大きさが骨代謝のバランスに関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔インプラント治療は歯を喪失した患者の有効な選択肢であるが、治療経過においてインプラント周囲骨吸収を生じることがある。応力と骨代謝には密接な関係があることが知られているが、咬合負荷時のインプラント周囲骨代謝に関しては未解明である。そこで応力感知細胞である骨細胞に着目し、過剰な咬合負荷では早期のインプラント脱落を生じ、適正な咬合負荷では骨細胞ネットワークの活性化が生じることを解析した。これらの知見は、インプラントをより長期に安定して活用するための第一歩に繋がると考えられ、咬合調整の重要性や口腔全体の応力バランスの維持の重要性が示唆された。
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