研究課題/領域番号 |
17K17194
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
小澤 誠 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 非常勤講師 (20610265)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | ジルコニア / 焼付界面 / 陶材 / FE-SEM / EPMA / 解析・評価 / 複合材料・物性 / 歯学 |
研究成果の概要 |
ジルコニアと陶材間の化学的結合状態を詳細に解析し,結合強さの向上と安定の得られる焼成条件を追求することで,補綴装置製作時の新しい焼付方法を確立することを目的とした.陶材の焼成温度を4種類(950℃,1050℃,1100℃,1150℃)とし,FE-SEMによる焼付界面の化学分析,3点曲げ試験による接着強度,焼成温度の違いによるジルコニア試料の変形といった3項目について比較検討を行った. 本研究においてジルコニアと陶材の焼付界面では化学結合の可能性があり,陶材の焼成温度については1100℃で安定した結合強さが得られる可能性があることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジルコニアと陶材間の化学的結合状態を詳細に解析し,結合強さの向上と安定の得られる焼成条件を追求することで,補綴装置製作時の新しい焼付方法を確立することを目的とした.科学結合に関与する元素を特定し,その科学結合組成を解析することで,より強固な結合が得られるように陶材の成分改変を試みることが可能となったり,従来の焼結温度よりより良い焼結温度がどのような影響を及ぼすかなど,ジルコニアと陶材の焼付機構の構造改変の一助となり得る.このことは,オールセラミッククラウンにおけるジルコニアと陶材の結合強度の向上や口腔内での長期安定に寄与することができ,極めて予知性の高い歯冠修復が可能となると考えている.
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