研究課題/領域番号 |
17K17200
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
西村 貴子 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70468908)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | グラスアイオノマーセメント / ハイドロキシアパタイト / セルロースナノファイバー / イオン徐放能 / 抗菌性 / 崩壊率 / 歯学 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
ICCMSは、虫歯プロセスの段階を分類検出および評価システムであるICDASに基づいて虫歯管理の新しい概念である。我々はICCMSが推奨する従来のグラスアイオノマーセメント(GIC)にハイドロキシアパタイトを添加することにより強化することができ、新規材料をアパタイトアイオノマーセメント(AIC)と命名した。しかし、新規材料であるAICは多くの不明な特性がある。この研究は、ミネラルイオンの溶出と抗菌活性について焦点を合わせ、特性の解明を行った。その結果、HApの添加により、GICのマルチミネラルイオン放出と抗菌性が向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、AICは齲窩の細菌増殖を抑制しGICを上回るBioactiveな機能を有することが見出され、これらの機能はICCMSが推奨する超保存的除去に望まれる機能である。旧来の「Drill and Fill」のパターン化された方法により健全歯質が大量に切削されることを防ぎ、歯の寿命を長らえ、それにより咀嚼機能や発音機能を維持し、健康寿命の延長に貢献できることが期待できる。また短時間で効率よく、しかも安価で、多数の齲蝕治療および予防を行え、AICが社会へ普及することにより、我が国の喪失歯数の減少も期待でき、国民のQOL向上、また国家の医療費削減にもつながることが予想される。
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