研究課題/領域番号 |
17K17223
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 筑波大学 (2018-2019) 日本歯科大学 (2017) |
研究代表者 |
豊村 順子 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (80645630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯の再生 / 移植・再生医療 / 歯学 |
研究成果の概要 |
臨床で入手可能な抜去歯由来の細胞を用いて歯・歯周組織ユニットの効率よい再生を目指した。 歯冠形成に用いる最適なマラッセ上皮遺残細胞と歯髄細胞の選定を行った。歯髄細胞の象牙芽細胞への誘導は確認できなかったが、マラッセ上皮遺残細胞のエナメル芽細胞への誘導はβグリセロフォスフェートとデキサメタゾンの添加培地で確認できた。歯髄細胞とマラッセ上皮遺残細胞を3次元で共培養したところ、鐘状期の初期のエナメル器にみられる細胞の配列がみられた。しかし、基質形成期エナメル芽細胞様の円柱状の細胞やマラッセ上皮遺残細胞と歯髄細胞の境に象牙芽細胞様の突起の長い細胞は観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床で入手可能な細胞を用いた歯・歯周組織様ユニットの形成はすでに確認しているが、再現性を良くするため細胞の条件検討を行いマラッセ上皮遺残細胞がエナメル質を形成する条件を確認した。 この細胞と歯髄細胞を共培養し、歯の発生時にみられる上皮間葉相互作用が確認できれば歯冠形成に使える可能性が高く、生体内で歯冠もしくはさらに歯周組織ユニットを再現性良く形成できた後にはヒトへの応用を目指し培養下での歯・歯周組織ユニットの形成も可能になると考えられる。また、培養下にて歯・歯周組織ユニットの形成が可能になれば、臨床応用が可能になり歯を失った人のQOLを著しく高めることができる。
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